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2009年2月 8日 (日)

おやすみプンプンの4巻が出た

早速、購入。
3巻の終わりから言って、エロが混入することは鉄板。
ワクワクしながらページをめくる。



30分程度後



これは、予想を裏切られたわ。
ネタバレっぽいので、続きにします。

迷う時間を許さない雨、ぬれた服、男の部屋、そして不意の停電。
文脈的にはもうエロしかない。雄一君と女子高生とは組んずほぐれつだ!
なんて思っていたら、違うのね。

「私と二人で、もう一度、人生をやり直しませんか?」
こんな事言われたら、屹立していた一物も縮みあがるぜ。"骨掛け"レベルにな!
だって、この子の言うやり直しって、逃避行だったり、駆け落ちだったりを意味するわけでしょ?
そりゃ『残念ながら……君を助けることは……できない……』ってなるよね。普通。

そしたら、もう1人の陶芸教室の男にこっそりとすり寄って
自分の母親を襲わせる(まさにassault)とは、これ如何に!
陶芸教室の若手ホープ男は、焼成中の窯を開けて、大やけどをするし。
3巻ででてきた“美しいのは、窯の中で赤く焼けているときだ”という台詞を彷彿とさせますね。

慌てて警察を呼びに行く雄一君に、そとで女の子は(事が始まることと終わるのを)待っており
「死にました?おかあさん。」って尋ねるし!
なんて怖ろしい!
「私と二人で」なんて台詞を吐いておきながら
問いただす雄一君に「関係ないじゃないですか」とばっさり関係を切り落とすし
ゆがんだ女の子の笑顔はまさに狂気。
やべぇ、彼方の世界に踏み込んでしまったのか!と思わせる。
ゆっくりと人混みに消えていく女の子。
“やり直し”ってそこまでラディカルな意味なんか!と。

ここまでが予想裏切られ第一弾。
3巻で雄一君が人生を『償い』と言っていた複線もさっくりと回収しているし。
なるほど、そりゃ償いだなぁと思わせる訳です。

さらにこの告白の後、いろんな展開があって
現在の陶芸教室へ向かうわけです。
雄一君からすれば、過去を引き受けに行くわけです。
新しい彼女と生き直すために。

そこで、意外な事が判明する。
陶芸教室の若手のホープが復活第一作を作っており
その器で雄一君達はお茶を飲む。

そして女の子は京都の美大で陶芸を勉強しているらしいこともわかる。
これもまた、雄一君が戯れに教えた時に「楽しいですね、これ」と言っていたのだ。
どう考えても、そのことが影響している。

女の子は彼方に行ってしまったわけではないのだ。
しかも、雄一君をきっかけとして知った陶芸の世界に入ったのだ。
自我理想形成の一端を担ったとも考えられる。
彼女にとって雄一君はとても役に立ったのだ。

二人を壊してしまったという罪悪感が一気に払拭される。
が、そこで気づく。
この5年間、罪悪感だけで生きていたことに。
償いが終わったら、生きる意味が無くなるんだけど
そこに新しい彼女が出来るわけだ。いい話だなぁ。

プンプンのストーリーもまた熱い。
愛子ちゃんの‘救われたい願望’をばっさりと切る。
自分の身を切りながらも、切る。プンプンなりの筋だ。
雄一君と女の子との話とまさにパラレル。
だけど、プンプンはもう一歩、内閉の世界に踏み込むところが違う。
思春期と成人期との違いはこういう形で表現するのは面白い。

きっと内閉しきったプンプンは5巻あたりで一気に花開くのだろう。
楽しみでしかたがない。
どうやら、5巻は5月に発売予定らしい。率直に言って待ち遠しい。

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