« 養生のコツ | トップページ | つ、ついに »

2008年8月11日 (月)

読書録 ver5

著/有川浩 「空の中」 角川文庫

うん、おもしろい。まずはこの一言。
なんかライトノベルっぽいなと思ったら、大人向けライトノベルとして書かれていたらしい。
良い意味でお決まりのパターンで、懐かしさを覚えるぞ。
この設定だけで甘酸っぱさを覚えるのは、かなり年を取ったということなのだろう。
唾液腺が条件付けされてしまって、よだれが出てしまうんだ。

主人公その1、男子高校生で灰汁が強く無くって、ちょっとぼやっとした瞬と
幼なじみで美少女で、土佐弁丸出しの佳江(かえ)。

主人公その2、戦闘機乗りの光稀と
とある件で光稀にインタビューをする羽目になった春名。
うん、ツンデレだ。辞書の凡例に載っても良いくらいに。

人物設定はライトノベルっぽいけど、心理描写はなかなか読ませる。
叙述トリックもないから誰がどう喋っているのかわかりやすい。
で、思春期青年期真っ盛りの主人公には、バランスを取るために老成した大人の役割が必要。
その役割がなかなか渋い。
当たり前のことを、当たり前に言う・実行する大人はかっこいいのだ。

で、ここからは内容とは全く関係ないけど一言。

作中に解離性同一性障害の治療について触れられている。
作品の中では別段文句も何もない。

ただ、最近の治療では、作中のように分裂した人格を個と捉えて
統合することを目的とするやり方は一般的ではないらしい(by 人聞き)。

あくまで、どんな人格が出てきても、主人格と見なして
「今日の○○さんは××だねぇ」と応答をすることが多いらしい。
その方が安定しやすいらしい。

そうすることでアイデンティティの凝集性が高まるんだろうか?私にはよくわからないけど。

本題に戻ろう。
盆休みに力を抜いて読むには良い本だと思う。
おすすめです。
以上。

|

« 養生のコツ | トップページ | つ、ついに »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1047193/22916306

この記事へのトラックバック一覧です: 読書録 ver5:

« 養生のコツ | トップページ | つ、ついに »